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国民生活センター「比較的安価な放射線測定器の性能」調査結果についての弊社の見解

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110908_1.html

上記の件に付き、お問合せを多数いただいております。

今回の調査結果の中に、日立アロカメディカ製の製品との比較という観点で弊社取り扱いのDoseRAE2 PRM1200が掲載されております。

この点につきまして、弊社の見解、そして他の調査結果との相違点、そして製造メーカーとしての RAE Systems社の校正基準について、という観点でお答えさせていただきます。

まず、本調査の結果が9月8日に掲載された際、私ども自身とてもショックを受けました。

米国メーカーの国際基準で校正された製品が、まるで不良品のごとく他の中国製品と同列で掲載されている点が、最大のショックでした。そしてもうひとつが、調査スタイルのあまりの杜撰さを目の当たりにしてしまった衝撃でした。

まず製造メーカーのRAE Systemsの事が一切記載されておらず、メーカー名も画像をカットした単なるコピペ。恐らく中国製であろう、と記載されている点も含め、極めて調査する態度として不遜。

さらに他社製品についても同じでしょうが、日立アロカメディカ製の製品の使用方法と違う使用方法で使う製品であろうがなかろうが、日立アロカメディカ製品と同じ測定方法によって計測されており、各製品の特性にあった数値の測定が行われていないにも関わらず、誤差を数値化している杜撰さ。下記はGSラボ社が掲載している情報の転載となるが、上記問題点について明確に答えていただいているのでご確認ください。

ここで問題としているのが測定方法と測定時間についてです。

--------------------------------------以下引用---------------------------------------------------


DoseRAE2は人体が受ける放射線を測定するために設計された機器で、裏面からの照射テストは適していますでしょうか?体に付けた状態で、センサーが正面にあり、微量な線源(0.115μ㏜/hが照らされた場合、かなりの部分が本体ケースに遮蔽されてしまいます)。通常、国民生活センターのような照射テストを行う場合、蓋を空け、センサーを裸出させなければなりません(テスト結果のP20、テスト方法抜粋:「背面にあたるよう線源を設置。。。。」)。放射線測定機器には、一部食品や、水の表面汚染を測定できる製品があります、どれもセンサーの蓋を開けられる、もしくは検出窓がついている場合が多いです、またはセンサーを本体から出しているものが多いです。

Inspector(米Inspector社製、裏面に検出窓、または延長検出窓)

TCS-171(日立アロカ製、センサー外付けタイプ)

TERRA-P(ウクライナ製 裏面の検出窓が開けられる)

上記以外にも様々な機種があります。

0.115μSv/hにおいて30%を上回る誤差が有ったと記載されていますが、線源自身の誤差は考慮されていますでしょうか。他社の機種を見ても分かるように、線源が低くなればなるほど、誤差は大きくなります。放射線だけではなく、電気製品的な測定器はほぼ同じ特徴を持つと思います。本来は厳密な測定は、線源の誤差+センサーの誤差+遮蔽+距離+角度+温度+湿度+ノイズなど様々な条件を定めなければなりません。測定器は機器の種類によって、照射を受ける特性や、測定数値が安定するまで必要な時間も変わってきます。今回はすべての機種に対して同じテスト仕様が定められていますが、このような結果が公表されても全く意味がありません。

測定時間について:

DoseRAE2関連のブログサイトでの放射線取扱主任者からのコメントの引用になります:

測定器の仕組みを知っていれば、これらの測定器の感度がバックグランドで10CPM程度しかないことを知っているはず(1分間に10発の放射線を計測すること)。

つまり、1分以下の測定では、誤差が60%くらいになってしまうはず。これは実験なんてやらなくたって、放射線を知っていれば分かっていることだ。

ばらつきを小さくするには、100発以上を検出しないといけない(10%誤差)。つまり、今回の測定器では、10分程度は測らないと、ばらつきが小さくならない。本当は1000発以上検出したい(2%誤差)。つまり100分。2時間近く計測して始めて正しい値に近付くのだ。

0.2~0.7μSv/h範囲では数値のふらつきを訴えている利用者も少なくはないですが、上記内容が原因を説明をしてくれています。

----------------------------------------引用ここまで---------------------------------------------



上記2点が最もわかりやすく本調査の問題点を明確に示していると思います。

今回の調査はまず「結論ありき」の恣意性を感じてしまうのは私だけでしょうか?

それでは実際にDoseRAE2 PRM1200を正確に測定した結果はないものでしょうか?

現在日本において客観的な結果を公表しているものが下記となります。 是非ご確認いただきたいと思います。最新のデータとしては8月17日掲載の東京都の健康安全研究センターの測定値が一番わかりやすいと思います。この調査では、本調査と同じ日立アロカメディカ製品の2機種と、DoseRAe2 PRM1200を測定比較しています。

様々な種類の放射線測定器で、健康安全研究センターの敷地内を測定してみました(TCS-166/TCS-172B/DoseRAE2)

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/radiation_measurement.html

さらに、東京都ではより詳細に、結果数値の日立アロカメディカ製との誤差についても明確に数値化しています。

小型放射線測定器DoseRAE2とTCS-166との測定値の違いについて(TCS-166/DoseRAE2)

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/doc/chigai20110622.pdf

ここでは、「小型放射線測定器(DoseRAE2)の測定結果は、TCS-166 の結果に対して、地上1mでは平均1.46倍、地上5cmでの測定では、平均1.38倍であった。」と記載されており、さらに「異なる機種による測定結果を比較するときは、機種の特性による違いにより、測定 結果に違いが生じることを考慮する必要がある。」と記載されており、放射線測定の精度についての注意点も記載されている。

このような比較が本来あるべき調査結果であり、まとめて9種類を同じ測定方法で乱暴に測定する事については再度検討を求めたい。

GSラボサイト上でも記載されているが、DoseRAE2 PRM1200の測定結果については東京都内の調査結果に比較的多いので、参考として一部転載しておく。

葛飾区:

砂場の空間放射線量の再測定結果について20110830(DoseRAE2/TCS-171/PA-1000Radi)

小中学校、幼稚園、保育園での空間放射線量の測定結果について(DoseRAE2)



新宿区:

区内施設の空間放射線量測定(DoseRAE2)



世田谷区:

世田谷区が実施する放射線量測定について(DoseRAE2)



杉並区:

区内保育園、中・小学校などの測定結果(DoseRAE2)



区内の公園の測定結果(DoseRAE2)



墨田区:

墨田公園(向島一丁目3番)での測定結果(TCS-171およびDoseRAE2)



区内全域による測定(TCS-171およびDoseRAE2)



台東区

空間放射線量の測定について(9月9日発表)(DoseRAE2/TCS-172B)



公園及び観光スポット等の空間放射線量の巡回測定について(DoseRAE2)



そして今回の結果について、弊社が取引をしているRAE Systems社のアジア総販売代理店に確認を取り、実際にどのような校正基準で製品を製造しているかを確認させていただきました。

下記は製造工場で実際に製造後に出荷前に校正を行う際のトレーサビリティ証明書になります。
下記の基準でテストを行い、問題がないかを測定し、一台ごとに出荷されております。

http://xbrains.heteml.jp/xbrains/gazoudata/PRM1200CalibrationCertificate.pdf

そしてさらに本製品の開発時、2011年2月11日にテストを行い、問題なく製品として利用できると証明したものがあります。これが、オークリッジ国立研究所の解析センターで行なわれたテストの結果になります。本テストは、ANSIの標準のN42.20「活動的な人員放射線モニタ用の米国標準規格パフォーマンス基準」をベースとし、DoseRAE2 PRM1200を対象に行われていまして、かなり権威のある研究所のお墨付きも得ています。

http://xbrains.heteml.jp/xbrains/gazoudata/PRM1200DoseRAE2Oak Ridgereport.pdf

上記2点を見ていただいても、本製品DoseRAE2 PRM1200が東日本大震災以後に生まれた粗悪品の放射線測定器と違う事はご理解いただけると思いますし、製造過程でも校正基準を明確にして製造されている事がおわかりいただけると思います。

弊社といたしましては今後、公明正大な調査検証を行う事を国民生活センターには求めてゆきますし、製品のご購入前のサポート、ご購入後のサポートや修理にさらに力を入れてゆき、本製品を安全に安心してご利用いただけるよう、努力して参る所存でございます。

弊社見解につきまして、ご理解を賜れば幸いでございます。

                        防災QQドットコム 代表 藤井 実彦